Googleは2021年3月16日(米国時間)、スマートスピーカー/ディスプレイ「Google Nest Hub」の第2世代モデルを発表した。低音再生能力を強化したほか、睡眠をサポートする新しいスリープ機能(スリープ・センシング)を搭載している。
発売日
米国での価格は99ドルで、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリアで順次発売となるが、日本での発売は「現時点では未定」(Google広報)となっている。
注目機能 – スリープ・センシング
スリープ・センシングは、咳やいびきを検知するアルゴリズムに加えて、レーダーを使った睡眠トラッキングがこれまでのスピーカーには無い注目ポイントだ。
医療目的では無いが、「スリープ・センシング」は、非接触型のベッドサイド・セットアップを使用して、ユーザーが夜間の健康状態をより良く理解できるようにするための機能となる。
カメラやウェアラブル機器を使わずに、ディスプレイの近くにいる人の動きや呼吸に基づいて、その人がどのように眠っているかを分析する。
また、スリープ・センシングは、咳やいびきなどの睡眠障害や、Nest Hubに内蔵されたマイクと環境光・温度センサーを使って部屋の光や温度の変化を検知することができるので、何が睡眠に影響を与えているのかをより深く理解することができる。
以下のムービーを見れば、機能のイメージを掴んでもらえると思う。
機能詳細
スリープ・センシングとは、睡眠トラッキングのためのSoli low-energy radar(ジェスチャーセンシングに使用できる小型レーダーセンサー)を搭載し、ユーザーの睡眠領域などの特定の範囲を分離し、その領域内の大きな体の動きからセンチメートル以下の呼吸まで、幅広い動きを検出してAIにより判定している。
また、スリープ・センシングは完全にオプションであり、プライバシー保護機能が備わっているため、この機能を有効にするかどうかはユーザーが選択できる。
オンになっている場合のみディスプレイに表示し、咳やいびきの音声データはデバイス上でのみ処理され、Googleのサーバーには送信されない。なお、音声や動きのグラフはGoogleに送信されない。
スリープセンサーの機能を無効にするには、マイクを物理的に無効にするハードウェアスイッチを含め、複数のコントロールが必要です。また、睡眠データはいつでも確認・削除することができ、Googleのプライバシーポリシーに基づき、パーソナライズされた広告に使用されることはありません。
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